
個人貿易商の中年男性の視点で、独り静かな「食事」を描いています。1話完結の短編が19編。郊外の小さなお店の焼き饅頭や、夜食のためにどっさり買い込まれたコンビニ食。どれも食べ物としては何気ないものですが、どんな状況で・何を思いながら食べるか、でドラマが生まれるものなんですね。
ニコニコ動画で「飯動画」に人気が集まっていますが、人は他人の食事が気になるものなのかもしれません。それも、その人とは関係がなく離れた、すっかり安心できる場所から、それらを眺めてみたいのかもしれない。ちょうど、車窓から見知らぬ街を見て「ここにも家が建っているけれど、それぞれ人が生活しているんだなぁ」としみじみ感じるように。
ところで、この主人公は食べることにはたいへんこだわりがあります。しかし、秋葉原を訪れた17話では、色々な種類があるヘッドホンステレオを「こんなんでいいか」と適当に選んで買ってしまう。山ほど陳列された電子部品を前に「どうも苦手な世界だ」、と淡白なものでした。私は、こういう家電なんかがたくさんあるのを見るとワクワクするほうなので、「孤独のノートPC」だとか「孤独の液晶テレビ」、「孤独の外付けHDD」というのも是非読んでみたいですw パンフレットを眺めて、kakaku.comでリサーチ。2chで評判をチェック、いざ量販店に足を運び、感触を実際に確かめて感動する。購入後、ニヤニヤしながらダンボールを開封し、ひとこと。
「トラックポイントって男のコだよな」(p174「ソースの味って男のコだよな」より)
だめですか?w

