
小学校6年生の修学旅行では、京都へ行きました。その時に泊まったホテルで、ちょっとした騒動があったのです。
消灯時間の、ちょっと後くらいだったでしょうか。私たちの部屋でも多分に漏れず、灯りを消しながらも暗闇の中で色々ふざけあっていた頃でした。同じ部屋だった某くんが、窓の外でとある集団を発見します。どれどれ、と向こうの建物のほうを見下ろしてみると、がらの悪い大人たち10人くらいが集まっている。べつだん何も面白くなかったけれど、ここで某くんが持ち前のいたずら心を発揮してしまいます。窓をガラッと明けて、「おーい!」と叫ぶ。みんな「やめろ」と止めますが、その後も某くんは何語か挑発するような言葉を叫ぶ。その後、ピシャリと窓を閉めてカーテンまで閉めたのでした。問題になったらどうするんだ、と思いながら、内心面白がっていたのは、私だけではなかったはず。
さて。これ、本当に問題になっちゃった。がらの悪い人たちが、ホテルの真下に集まってきます。そして、何かワイワイ言っている。窓の隙間から様子を観察していた私たちは、某くんの行いを責め立てます。その騒ぎは教員にも知れ渡り、まもなく某くんは担任に連行されたのでした。
その時は、だいぶ興奮しました。部屋の中では、みんな「こっち来てるぞ」と大騒ぎ。私も
「やばい、あいつら銃持ってる、撃たれるぞ」といって隠れるふりなどして、煽っていました。もちろん、彼らは銃なんて持っていませんでしたが。その他「ナイフを持っている」だの、「生きて家に帰れない」だの「先生が殺られた」だの、ありもしないことを言ってふざけあって、不謹慎ながら非常に楽しかった。もちろん、他の部屋の生徒や、先生、ホテル側からしてみれば、大迷惑もいいところだったでしょう。
しばらくして、窓の外も静かになり、某くんも部屋に戻ってくる。先生たちが騒ぎを収めて、某くんはこっぴどく叱られたとのことでした。その後も、他の部屋の人たちがこちらに来て「どうしたのどうしたの」と騒がしかったけれど、0時頃にはみんな寝ていたように思います。そういえば、騒ぎをききつけて当時好きだった女の子が部屋にやってきたっけ。私の服の袖のところをつまむように持ちながら話すその子が、かわいいなあ、なんてドキドキしたり。そんなこんなの、小学校修学旅行の、とんでもない夜でした。